小説「白鳥とコウモリ」

映画化と聞いて気になっていたので
久しぶりに文庫本を購入

先日まさかの訃報が入った東野圭吾氏の「白鳥とコウモリ」
映画の公開はもうすぐですね

最近の私はオーディブルも増えてきているので
続きを知りたい気持ちと共に
本のページをめくるのはやっぱり楽しいな、と実感しました

さて
さっそく個人的な感想を

直接的なネタバレはないと思いますが
まっさらに作品に向かいたい方はここまでで

自分の人生が予期せぬ方向に進んだ時の
登場人物それぞれの心情が上手く描かれています

最初は登場人物が多すぎる感じで
「これは誰だっけ」と思ったりしますが
話が進んでいくと
スムーズに相関図が仕上がっていきました

本を読む前は

加害者の息子
被害者の娘

のお話と思っていましたが

加害者の家族
被害者の家族

と云う表現が相応しいのかも

容疑者の自供で終わったかと思った現代の1つの事件
その事件にまつわる過去からの長い年月を経ての繋がりが見事に完結します

理不尽な事があっても罪は罪
どうしてそうなってしまったのか…
守るってなんだろう…

切ない…

和真と美令
2人の今後はどうなるのだろう
同じ境遇と云うのは少し違うかもしれませんが
あの2人にしか判らないこと
あの2人だからこそ判ること
これからを共に生きていける2人だと云う印象だからこそ…
エピローグでも
1行でも
そんな2人のその後が知りたかったのですが
東野さんはもういない
叶わず…(涙)

ただあの2人には時間がかかっても
差し出された手を取って離れずにいて欲しいなと思いました

また
そんな余韻のあるラストだったと私には感じました

映画も観たいので
観た後では
また本の感想も変わるかもですね

上下巻は長いような気がしますが
東野圭吾作品は文章のリズムも良く
難しい言葉もあまり無いので
読みやすくて私は好きです

下巻の途中からは一気に読んでしまいました(寝不足注意…)

読書の秋にはまだ早いけれど
興味のある方は良かったら本屋さんで手にしてみてくださいね

・白鳥とコウモリ(上下)
・東野圭吾 著
・幻冬舎文庫