映画「汝、星のごとく」

原作同様の余韻に浸りました

あくまでも個人的な感想と忘備録のようなモノです


原作を読んでいる時から映像化を楽しみにしていた作品

初めは主演の2人しか配役が発表されていなくて
あの役は誰だろう?
あの役は誰?誰??
と予想しながら発表を待っていました

かなり時間が経ってから
他の配役が決まった時に
私が予想していた俳優さんが見事にその役に決まった時は
「私プロデューサーになれるかも!」
と思ったりもしました(笑)

そんな感じで公開が待ち遠しかった

「汝、星のごとく」

↓ネタバレあります↓

ストーリー展開は原作に忠実だと思いました
細かなエピソードは端折られるのは映画化あるあるですが
そこを踏まえてもよくまとまっていたと思います

瀬戸内の小さな島で暮らすと云うことに加えて
自身の環境の束縛(呪縛?)もあり
何を選んで生きていくのか

主人公2人以外の登場人物それぞれの
心情もちゃんと伝わってきました

暁海(広瀬すずちゃん)と
櫂(横浜流星くん)の2人のいびつな孤独さが1つに重なった高校生時代

そして大人になるにつれて
櫂の東京での成功と島から出られない暁海とのすれ違い
遠距離恋愛では片付けられない感も
とってもリアル

原作を読んでいるので
話の展開は判っているのに
涙した場面は3度ほど…

心身ともに疲労MAXの櫂が
指輪を渡せないシーン

見た目が変わり果てた尚人(松村北斗くん)と最後に2人でお酒を飲むシーン

あともう1回はどこで涙したかな(笑)
ラストの瀬戸内の花火のシーンではなかったような…

あ!
櫂が小説を編集の人に渡すシーンだ!
そうだそうだ
胃がんのステージ4の櫂が
暁海のために書き上げた遺作

それが

「汝、星のごとく」

と云うタイトルです。

映画を観ていないと
???なブログですみません…

「流浪の月」の映画では
なんとも言葉にしにくい恋人同士役だった2人の再共演

監督さんも映画「正体」の人と知って納得です
流星くんの俳優魂を知っている人なんだなぁ、と感じました
広瀬すずちゃんは本当に上手でした
難しい役を見事にこなしていました
この作品で何か賞を獲るんじゃないかと思ったり

そしてこれは超〜個人的な感想ですが
「汝、星のごとく」と
湊かなえさんの小説「暁星」がリンクします

どちらの作品も
夕星と云う「金星」がキーワードだし
どちらも主人公の1人に「暁」の字が入っているし…
若い男女2人のストーリーだし…
小説も書くし…

まぁ余談です

あ!
あともう1つ!
この映画の中で「オートクチュール刺繍」が出てくるのですが
(後に主人公の暁海の本職になります)
たくさんある技法の中で
なぜ作者は「オートクチュール刺繍」を選んだのかが謎です

オートクチュール刺繍とはフランスが発祥の刺繍なのですが
オーガンジー(透けるくらいの薄い布)に専用の針で細かく刺繍をする技法です
小さなスパンコールやビーズなどで繊細に埋め尽くす感じで
それはそれはとても素敵な刺繍の技法です

一般的にわかりやすい「ビーズ刺繍」ではなく
なぜ「オートクチュール刺繍」にしたのでしょう??

むむむ…
瞳子(石田ゆり子さん)を島の人にはない特別な洗練した感じを出したかったのか…

まぁこれも余談ですが
手芸家としてはなかなか気になる部分でした(笑)

原作を読まれる方は
続編の「星を編む」も読むと
登場人物それぞれの背景がすごく良くわかります

特に北原先生(長谷川博己さん)の話は
なかなかすごいです
あの過去があったから
そう云う今なんだなー、と納得出来ます

原作同様、ものすごく余韻のある作品

切なくもあり
重くもあるけれど
どこか救われるような
そんな映画でした

主題歌の「夕星」も良かったです

ここでRADWIMPSを持ってくるとは恐るべし!



🎬映画「汝、星のごとく」(東宝2026)

📕原作「汝、星のごとく」凪良ゆう著
📕続編「星を編む」凪良ゆう著